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展示室「人間」

"人間万事塞翁が馬"

              -2004年 フランス・レンヌ


私が中学時代から高校時代に大ファンだった尾崎豊が好きと言っていた言葉です。
中学生にとっては少しだけ難しい言葉でしたが、あのとき意味を調べて以来、私の中で大きな意味を持ち続けている言葉です。
作品が完成したときに、仕事で苦しい時期を過ごしていた友人 Mに、この作品を捧げたいと思います。

 

 

 

"米寿" -2004年 フランス・レンヌ


11月26日、祖父・三朗は88回目の誕生日を迎えました。
「米」という漢字をバラすと、「八、十、八」となることが「米寿」の由来だそうです。
久留米の親戚の家でこの夏、祖父と一緒に鑑賞した鷺草をモチーフとしました。 鷺草の花言葉は、「芯の強さ」「発展」です。
祖父への、心からのお祝いの気持ちを込めた作品です。

 

 

 

"信"  -2004年 フランス・ポーゼヴェン

2004年の一時帰国時に靖国神社の「みたままつり」にて撮影した写真を背景にした作品です。
この夏は、オリンピックの夏でもありました。 アテネでの日本選手の活躍は見事でした!
その中で、「信じること」の大切さを改めて痛感。
先人への感謝を忘れず、確固たる信念を持って、いつも前を向いて歩いていきたいです。

*この作品は、初めてGIMPを使って創ったものです。

 

 

 

"一期一会"

           -2004年 フランス・レンヌ


初めて「一期一会」という言葉の意味を深く考えたのは、
彦根藩主・井伊直弼が不遇の時代を過ごした埋木舎(うもれぎのや)を祖父・三朗と訪れたときでした。
茶の湯を愛好した直弼は、一期一会の縁を大切にしたといいます。
母国を離れて暮らす身には、一段と深い意味を持つことばです。

 

 

 

"言霊の幸ふ国"

         -2004年 フランス・レンヌ

 

万葉集に詠まれた「言霊の幸ふ国(ことだまのさきわうくに)」とは、「言語の呪力によって、幸福がもたらされている国」という意味。
言葉にその人の魂が宿ると考える「言霊」の概念は、日本独特の考え方です。
「発した言葉は、丸い地球を一周して自分の頭の後ろにコツンと返ってくる」とある人が言っていました。
人を傷つける武器にも、人を喜ばせる道具にもなる言葉。
何語を話していようと、どこの国の人と話していようと、どこにいようと、この「言霊」の概念をいつも心に留めていたいです。

 

 

 

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