"La Vie"
"命"
娘をおなかの中で育んでいるときに、「新しい命の世界」を表現したくて創った作品です。その世界は、優しく、穏やかで、そして喜びに溢れています。
左下の一つの輪には、フランス人でもあり日本人でもある「仁奈」という一つの確固としたアイデンティティを築いて欲しいという願いを込めました。
2005年 フランス・レンヌにて
"La Purification"
"清"
混沌とした迷いや悩みの中で見出すことのできた一筋の光。それこそが、本当の「清さ」ではないかと思っています。
人生、いつもクリアで清清しいなんてあり得ない。
苦しい時期を経験し、乗り越えてこそ、自分の魂を清めていけるのでは…。
自分もそんな風に成長していきたいとの願いを込めた作品です。
2007年 フランス・レンヌにて
"La Grandeur d'âme"
"仁"
私たちの長女・仁奈が2005年8月6日に誕生しました。
夫と相談の上、フランス語でも日本語でも通用するNinaという名前に漢字を当てました。
名前は1月から決まっていたので、誕生前におなかの子を想いながら創作しました。
日本とフランスのふたつの文化を吸収しつつ、「仁」の意味する「己に克ち、他に対するいたわりのある心」を育んでいって欲しいと願っています。背景の7つの輪は「Na」の音に引っ掛けて。それぞれの輪が重なっていることでふたつの文化の融合を意味しています。
左下の一つの輪には、フランス人でもあり日本人でもある「仁奈」という、一つの確固としたアイデンティティを築いて欲しいという願いを込めました。
"Hagukumu -faire grandir précieusement"
"はぐくむ"
「はぐくむ」とは「大切に守り、大きくする」こと。
いつか娘が自分の力で歩くことができるようになり、私たちの下を巣立っていく日まで...
ほわわんとした雰囲気の中で彼女をはぐくんでいけたら、思っています。
2006年 フランス・メスにて
T. 123-456-7890
"Sukoyaka (=être en forme physiquement et mentalement)"
"健やか"
最近、私の周囲では新しい命が続々誕生しています。
そんなかわいい赤ちゃんたちの健やかな未来を願って創った作品です。
背景には、日本の春の象徴である桜。 そして、フランスの春の訪れを象徴するミモザをあしらってみました。
2005年 フランス・メスにて
"La Lumière"
"光 2007"
この書作品は、大学時代に師事していた書道の先生と卒業記念に書き上げたものです。初めてのデジタル書作品もこの書で創作しました。
いろいろな意味で初心に戻るためにも、年頭の「光」作品創作は私にとって大切な行事となっています。今回の作品は色をなるべく排することに挑戦してみました。
ある彫り物師の方が、
「白黒の花の刺青を彫った場合、あらゆる色の可能性が見る人の想像力に委ねられる。」
と話しているのを聞き、色や効果を加えて新たな命を与えるのがデジタル書ですが、あえて色を排した作品に挑戦してみたくなりました。
2007年 フランス・メスにて